WordPressのセキュリティは、
「入れること」より「正しく選び、正しく設定すること」が9割。
そして、ほとんどのトラブルは「些細な設定ミス」から起こります。
今回の記事では、
セキュリティプラグインをどう選べばいいか
そして、気づきにくい落とし穴について、やさしくまとめていきます。

セキュリティプラグインは、攻撃の入り口を減らすための大事な対策です。
1. なぜセキュリティプラグインが必要なのか?
WordPressは世界で最も使われているCMS(記事を管理できるウェブサイト)。
利用者が多いということは、
攻撃対象としての価値が高いということでもあります。
狙われるポイントは主に3つ。
- ログインページ(不正ログイン)
- 脆弱性(欠陥)が残ったプラグイン・テーマ
- スパムやBotアクセス
つまり、
サイトを守るうえで「入り口の強化」は必須。
セキュリティプラグインはその入り口を守るためのツールです。
2. よくある「間違い」はこの3つ
ここが一番トラブルにつながります。
① 必要な機能を理解しないまま、なんとなく入れてしまう
「よく使われているから」
「おすすめ記事に書いてあったから」
…この理由で入れると、高確率で事故が起きます。
例えば、
- ログイン防御が欲しいだけなのに、総合型プラグインを導入
- 設定内容が理解できず、そのままにする
- 別のプラグインとの相性を確認せず、とりあえず導入
プラグインが悪いわけではありません。
自分のサイトが何を必要としているのか把握していないと危険。
② 誤設定で自分が締め出される
これは本当に多いです。
- ログイン制限のしすぎ
- 管理者IPを誤ブロック
- 管理画面URL変更を忘れる
- ファイル編集禁止ルールの設定誤り
「403 Forbiddenになりました」
「ログインURLを忘れました」
「管理画面が消えました」
実際にあるあるです。
③ 役割が重複するプラグインの併用
例えば、
- WAF × WAF(競合してエラー)
- ログイン制限 × ログイン制限(自分も締め出される)
- Bot対策 × Bot対策(正常ユーザーも誤ブロック)
複数入れれば強くなるわけではありません。
「本当に必要な1つだけ」で十分です。
3. 主要セキュリティプラグインの特徴と違い
ここで紹介するものをただ入れるのはNGです。
導入前に自サイトとの相性や必要な機能が揃っているかなどの確認は必須です。
SiteGuard WP Plugin(国内向けに最適)
- 国産で分かりやすい
- ログインページの強化がとても得意
- WAFの除外ルール設定もできる
「まず1つ導入するならこれ」というレベルの扱いやすさ
個人的には提供元の企業の徳丸浩さんの信頼も高い
XO Security(シンプル & 軽い)
- 日本製で軽量
- ログイン防御に特化
- 過剰な機能が不要なサイト向け
.htaccess(アクセスについての制御ファイル)を書き換えないので環境による影響が少ない
REST API無効化機能は、注意が必要
CloudSecure WP Security(2段階認証がセット)
- 国産・日本語対応
- Google Authenticatorアプリを使用した2段階認証の導入が可能
- ログインページの強化にも対応
エックスサーバーグループの企業が提供している
エックスサーバーを使用している場合、WordPress簡単インストールで同時にインストール可能
Solid Security
- 長く使われている総合防御プラグイン
- 2要素認証も導入可能
- スキャン機能でテーマやプラグインの脆弱性診断が簡単にできる
ダッシュボードで簡単なサイトの状態が分かるのもポイント
注意点:設定項目が多く、初心者は誤設定しやすい
All-In-One Security(万能で扱いやすい)
- 総合型の中では操作画面がわかりやすい
- 機能が豊富なのに誤設定しにくい設計
- 無料なのに優秀
総合防御が欲しい初心者〜中級者なら一番おすすめ
それでも誤設定による締め出し事例はあるので注意
Wordfence Security(最強クラスの防御力)
- 総合型で細かい防御設定が可能
- スキャンの検知能力が高い(最新の検知は有料)
- ただし機能や設定が複雑なので一般的なサイトでは注意が必要
無料版でもメール登録、ライセンスの取得が必要です
サイトパフォーマンスも考慮して導入するのがおすすめ
4. 目的別おすすめ構成
とにかく最低限守るなら
→ SiteGuard WP Plugin
わかりやすく、誤設定リスクが低い。(締め出しだけは注意)
総合的に強くしたい
→ All-In-One Security
画面が親切で安心して使える総合型。
海外アクセスが多い / 攻撃が多い
→ Wordfence Security
※ 速度や負荷の注意は必要。
2段階認証が必要なら
→ CloudSecure WP Security
多機能すぎず扱いやすい
5. 絶対に避けたい落とし穴3つ
① 守られているつもり
導入しただけで防御が働くプラグインが多いですが、
必要な機能が不完全な場合も。
② 入れっぱなしで更新しない
セキュリティプラグインなのに、
古いまま放置すると攻撃される入口にもなる。
③ ログイン制限やURL変更で自分が迷子に
管理画面の変更や制限は便利ですが、
不用意に行うと自分をロックしてしまうことも。
6. 最も大事なのはプラグイン以外の対策
セキュリティプラグインはあくまで「玄関の鍵」。
それ以外の家の守りも必要です。
- サーバー側のセキュリティや更新
- パスワード管理
- 二段階認証
- バックアップ
- 管理者アカウントの整理
プラグインだけで安全になるわけではありません。
まとめ|正しく選べば、セキュリティはもっと簡単になる
セキュリティプラグインは、「どれを入れるか」よりも
「どう選び、どう設定し、どう使うか」の方が重要です。
難しそうに見えても、
一般的なサイトに必要な機能は、実はそれほど多くありません。
- 役割が違う
- 得意な領域がある
- 重複すると逆効果になることもある
プラグインを正しく選ぶだけで、
サイトは一気に守りの強い状態になります。
そして、
守るのはプラグインではなくあなたの判断。
あなたの大切なサイトが、
いつでも安全に動き続けますように。

