突然、サイトが消えた——。
そんな話、他人ごとではありません。
WordPressは便利な反面、更新や設定変更、サーバートラブルで一瞬にしてデータを失うリスクもあります。
でも、バックアップを取っていれば、すべては「戻せる」で済みます。
今回は、WordPressで最低限やっておきたい3つのバックアップ方法と、その使い分けを紹介します。

バックアップの保存は、トラブル時の命綱です。
結論:バックアップは「自動+手動+サーバー」で三重が安心
- 自動:定期的にバックアッププラグインで保存。
- 手動:更新前や作業前に都度取得。
- サーバー:レンタルサーバー側の自動バックアップを活用。
この3つを組み合わせることで、ほぼどんなトラブルにも対応可能になります。
自動バックアップはサーバーと切り離した環境(Google Driveなど)に保存するとさらに安心。
実際のバックアップ取得方法
1. 自動バックアップ(プラグイン)
一番簡単で確実なのが「プラグインでの自動バックアップ」。
たとえば以下のようなものがあります。
人気プラグイン
- UpdraftPlus:Google Driveなど外部ストレージ連携が簡単。
- BackWPup:定期スケジュール設定が柔軟。
- All-in-One WP Migration:サイト丸ごとエクスポートも便利。
おすすめは「自動+外部保存」ができるタイプ。
同じサーバー内に保存してしまうと、サーバー障害時に一緒に消えるリスクがあります。
ポイント
- 保存先はクラウド。(Google Drive / Dropbox / OneDriveなど)
- 保存頻度は最低でも週1回。
- データベースとファイルの両方を保存する設定に。
2. 手動バックアップ(作業前の保険)
WordPress・プラグイン・テーマの更新前には、必ず手動バックアップを。
たった数分の作業が、後悔を防ぎます。
手順(プラグイン使用)
- 先ほど紹介したプラグインは手動での取得も可能なので、まず取得。
- トラブル時にすぐに戻せるように手元の作業環境にダウンロードしておきます。
手順(プラグイン未使用)
- サーバーの「ファイルマネージャ」またはFTPでwp-contentフォルダをダウンロード
- phpMyAdminなどでデータベースをエクスポート
どちらも、トラブルがあったらすぐに戻せる状況を作っておくのが重要です。
プラグインを1つだけ更新する場合などは、FTPで該当のプラグインフォルダをダウンロードしておけばすぐに戻せます。
ポイント
- 「更新直前」のバックアップは必須
- 復元テストも一度やってみると安心
- 定期バックアップとは別に、作業前スナップショット的な運用
3. サーバー側バックアップ(最後の砦)
多くのレンタルサーバー(エックスサーバー、さくらサーバー、ConoHaサーバーなど)では、設定すると自動でバックアップ取得が可能です。
これを知らない人も多いですが、場合によっては頼りになる復旧手段です。
手順
- 各サーバーの管理メニュー内バックアップ項目から自動バックアップを設定。(一部サーバーでは有料の場合あり)
- 緊急時は、トラブル前のバックアップから復元を実行。
簡単に復元まで行えるサーバーもあれば、容量制限があり完全なバックアップが取れない場合など、サーバーによって使い勝手はさまざまです。
トラブルが起こる前に一度設定を確認し把握しておくと、上記の自動・手動バックアップとの併用もうまく運用できます。
ポイント
- 管理画面から簡単に「特定日時へ復元」できる場合もある。
- 「自動バックアップ+復元可能サーバー」が最強の組み合わせ。
バックアップを怠るとどうなるか
- 更新で画面が真っ白、ログイン不可。
- マルウェア感染でデータ改ざん、復旧不可。
- 誤って投稿・画像を削除しても戻せない。
このとき、バックアップがなければ「ゼロから再構築」になる可能性が高くなります。
時間も費用も想像以上にかかります。
バックアップのコツと注意点
- 同じサーバー内だけに保存しない。
- 定期的に復元テストを行う。
- 複数の方法でバックアップする。
WPセキュリティパートナーのバックアップ体制
私たちの保守プランでは、
- サイト全体の自動バックアップ
- 外部ストレージへの保存
- 復元テスト
まで一括で行っています。
トラブル時も、最短で「元の状態」に戻せます。
まとめ
バックアップは「しておくもの」ではなく、「いつ使うかわからない保険」です。
更新・トラブル・カスタマイズ——どんな作業の前にも、一度はバックアップを。
そして、いざというときにすぐ戻せる体制を整えておきましょう。
それがWordPressを安心して使い続ける一番の秘訣です。

